遺品整理とは・・・
遺品整理とは、故人が大切にしていた品物を整理し、故人の暮らしていた家や部屋をきれいにすることです。
遺品整理には遺族同士がが行う場合と、最近では専門の業者などに依頼される方も少なくありません。
遺品整理はただ処分すれば良いというものではない
花香山 西福寺としましては、単に残されたものをゴミとして廃棄し綺麗に片付けることを「遺品整理」とは考えていません。
故人の遺品を遺族で分け合うことを「形見分け」とも呼びます。
故人の想い入れの強い品などは多岐に渡ります。
例えば、手紙や写真が代表的なものでしょう。その他にも仏壇や人形などごございます。
これらの物品をご供養してから処分したり、遺品一つ一つを粗末に扱わず、故人を想い、偲び、適正に処置するのが遺品整理となります。
遺品整理とは、ご遺族の方が故人との『精神的なお別れ』をし、心の整理をすることだと思います。
近年、生前からの遺品整理に注目が集まっています
遺品整理を終えて初めて、故人とのお別れ、故人と遺族の人生に区切りが付くのではないでしょうか。核家族や高齢化などの理由から、近年この遺品整理への注目は高まってきています。
身内をなくした遺族には、お葬式や行政などへの各種手続きなどの作業もありますので、遺品整理は後回しになってしまうことも少なくありません。
また、故人の生活環境から遠方にお住みのご家族や、それぞれのご家族の状況から、遺品整理を生前からご準備することに注目が集まっています。
遺品整理といってもまずは何から始めれば良いのか分からないという方もたくさんいらっしゃいます。
故人との思い出を偲びながらも、それらを遺品として取っておくか、処分するか。
また処分をするにしても、どうやって処分するのかなど、分からないことだらけかと思います。
生前遺品整理の必要性
生前遺品整理は、ご家族の心の準備という側面もありますが、遺品整理を円滑に進めるための準備でもあります。
故人の身の回りの各種手続きの後、御品整理に取り掛かかり専門業者が家にきたものの、故人の物品の価値がその場では分からなかったなどの理由で、
なかなか遺品整理が進まないといったこともございます。
特に、下に書きました「デジタル遺品」や故人の趣味の物品、故人が収集していた物品については、生前からの御見積りをすることが、遺品整理を円滑に進めるコツになります。
デジタル遺品
近年、私たちの生活は一変しており、「デジタル製品」が多く生活に根差しています。
ここで問題になるのは「デジタル遺品」言われる物です。
デジタル遺品とは、主にパソコンやスマートフォンといったデジタル機器の本体だけではなく、
ブログやSNS、ネット銀行口座などのインターネット上にある故人の持ち物のことです。
デジダル遺品は、多くの場合、故人本人しか使用できないようにパスワードが設定されているものです。
・故人が遺したブログやSNS上で、逝去をお伝えする必要がある。
・デジタル機器内に大切なデータが保存されているはず。
だけど、パスワードが分からないから手の出し用がない。
という場合も少なくありません。
ですので、特にデジタル遺品については、生前から手を打っておくことで、円滑に遺品整理を進めることが可能になります。
故人の趣味の物品等
故人の趣味の物品、収集物、高価な家具などに関しては、それを知らない人にとって物品の価値を判別できないものが多くございます。
ですので、専門の業者様の御見積りや、故人と同じご趣味の関係者にお譲りするなどの手はずを整えておくことによって遺品整理が円滑に進みます。
生前遺品整理をしない場合の手続きの概要
遺品整理までの一般的な流れとしては、
- 死亡届の提出
- 葬儀社とのやりとり
- 金融機関への連絡、各種手続き
- 保険会社等への連絡、各種手続き
- 健康保険証、免許証などの返還
- 年金受給停止の手続き
などは必ずといって良いほど発生する手続きです。
お葬式の後はすぐに銀行・保険・行政関係の手続きが多く発生する上に、期限が決まっている手続きもあるので、遺品整理は後回しになりがちです。
ご遺族の心の整理がついていない場合もあり、なかなか遺品整理に取り掛かるのも難しい時もございますので、
可能な部分は生前からご準備されることをお勧めします。
まずは些細なことでも良いので西福寺にご相談ください。
遺品整理の費用
遺品整理を専門業者に依頼した場合の相場は、荷物の量や範囲によって金額は変わりますが、概ね以下の程度をお考えください。
- 1K程度の荷物:3万円~
- 1DK程度の荷物:5万円~
- 1LDK程度の荷物:7万円~
- 2DK程度の荷物:9万円~
- 2LDK程度の荷物:12万円~
- 3DK程度の荷物:15万円~
- 3LDK程度の荷物:17万円~
- 4LDK程度の荷物:22万円~
業者の中には、家電製品などをリサイクル品として買い取ってくれることもあります。
すぐには処分しない方が良いものについて
日記や手帳類
日記、手帳、住所録、預金通帳、その他メモなどは、1年〜2年程度必要になることがございますので、遺品整理では処分しない物です。
故人の趣味の道具
故人の趣味の道具や収集物などは、財産的価値のある物なのか分かりにくかったり、財産的価値はなくとも心情として処分すべきかどうか悩むところではあると思います。
まずはご遺族間で話し合って決定することを推奨致します。
その後、業者などに相談するという流れが良いでしょう。
書籍類や衣服や布団
書籍や衣服や布団などは、施設に寄贈するという場合もございます。
寄贈先の施設は、図書館や学校であることが多いですが、必ず引き取ってもらえるということではありませんので、各施設の担当者との打ち合わせは必要になることが多いです。
家具や家電製品
家具や家電製品につきましては、リサイクル可能かどうかを見積もってもらうのが良い場合もございます。
故人が愛用した物品が、別の人のもとでまた活用されていくことで、ご遺族の心情に整理がつく場合もあるのではないでしょうか。
何から始めれば良いのか、また、専門の業者などの紹介は花香山西福寺でも承っておりますので、些細なことでもご相談いただければお力添えできますようご対応させていただきます。
浄土真宗 本願寺派 花香山西福寺
住所:
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